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カーミングシグナル

犬という動物のコミュニケーション方法は基本的に人間とは違い言語コミュニケーションはおこないません。そのかわりボディランゲージを使って会話をします。最近は犬の雑誌やネットなどに取り上げられることも増えて聞いたことあるって方も増えています。

犬同士は無暗やたらに争いをおこしたいわけではありません。基本的には平和主義。無益な争いを避けるための体の仕草を使って自分の意志を相手に伝えます。それをカーミングシグナルと言います。カーミングシグナルは犬が人や他の犬に出会ったとき、危険を避けるため、自らの不安や緊張を鎮めるため、また他者に安心感を与え自分が友好的であることを知らせるために使います。

一般的によく見られるのは、病院などで緊張しているときにする「あくび」「鼻を舐める」「片足を上げる」

他の犬に出会ったときに相手の犬に向かって「すわる」「フセる」「ゆっくり歩く」「匂いを嗅ぐ」

飼い主が怒っていると感じたときに「目線をそらす」「背中を向ける」「鼻を上に上げる」

などでしょうか。

ただし犬が人間に対してカーミングシグナルを使っていたとしても、人間がそのシグナルに気づかなければシグナルは段々使わなくなってしまうし、リードをつけて散歩をしているときに犬に出会ってもリードの存在が行動のレパートリーを狭めてしまうためシグナルは使われにくい。また親兄弟との触れ合いからもシグナルを学びますが、早い時期から親兄弟と離され販売するペットショップ出の仔犬たちもシグナルを獲得できていない事も多くあります。

ご先祖様である狼の研究では27個ほど見つかっているカーミングシグナルも、上記の理由から家庭犬として生活している犬達はそれよりも少ない数のシグナルしか使えていないと思われます。

カーミングシグナルを人が理解していれば犬同士が喧嘩する前に犬たちの気持ちに気付いてあげられる。また人から犬にシグナルを出すこともできるので、初対面の犬や緊張気味な犬に対して自分が安心できる存在であることを伝えることもできる。ただそいういった利便性だけではなくもっと大切な理由もあると思う。

飼い主として何処まで自分の犬の犬らしさを守ってあげられているのか。自分は犬と共に生活する上で意識するようにしています。もちろん人間社会で飼われているので、食事の方法や散歩の仕方、生活環境などは変えられない。人との生活でお互いがストレスを感じないようにするためにも人間的なルールを教えなければいけないことも多くある。ただ、せめて犬としてのコミュニケーションの取り方や本能的な遊び方、排泄の仕方など、可能な部分だけでも動物らしさを残してあげたいと思います。自分はそれが犬のQOLを守ることに繋がるんだと思う。カーミングシグナルを含むボディランゲージはそういう「犬らしさ」の一つだから。擬人化して見えなくなってしまうには勿体無い。

そのために必要なことってやっぱり犬を学ぶことじゃないかなと思う。人の価値観や常識を犬に押し付けるのではなく犬という動物をもっともっと人が学んでいくこと。互いが気持ち良くコミュニケーションしていくためには大切じゃないかと思います。

※この記事は2010年12月09日のブログを加筆修正した内容となっております。