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動物が感じてる世界って

犬と人間は思考や感覚、習性などが異なっている。だから犬を擬人化してはいけない、誰もが分かっていることだけれども一緒に生活していると、ついつい人間的な視点で考えてしまうことも多いのでは?

自分がお気に入りの書籍の一つに「動物感覚」という本があります。著者テンプル・グランディンは自閉スペクトラム症、アスペルガーを持つ動物科学者で、自分がアスペルガーであるがゆえに他の人とは違う感覚を持っており、それが動物の感覚に近いことに気づき研究を続けています。

彼女だから理解できる動物が知覚する世界について、たくさんの事例を出しながら解説していくといった内容の本です。

以下は本書より引用

動物と人間の情動の大きなちがいは、動物には人間のような心の葛藤がないことだ。動物は相反する感情をもたない。動物同士や人間と愛憎関係にはならない。動物は忠実だ。人を好きになったらとことん好きだ。外見や収入など気にしない。

それと著者は楽しい、恐い、怒りといった単純な感情を一次的情動というが、二次的情動といわれる羞恥心、罪悪感、きまりの悪さ、ねたみなど、複雑な感情を動物はおそらくもってはいないと述べています。

・・・でも飼い主が留守の間に机の上に置いてある大切なものを壊したり、相手を見て態度をコロコロと変えたり、そういった人間のような振る舞いをするのはなに?共に過ごしていればそのような疑問を持つ方もいると思います。

犬も人間と同様に物事を学習するし喜怒哀楽の感情も持っています。ただ人間よりも感覚はシンプル。

飼い主がいるときは注意(叱られる)されるが、いないときは机の上のものを噛んでも自分に嫌なことが起こらない(叱られない)

ママよりもパパの方がなで方が上手だからなでてほしい時はパパの方へ行く。

どちらも犬が自分の損得があった経験から学習して行動しているのであって飼い主を困らせようとか嫌がらせをしてやろうとか恨みがあってしている訳ではありません。

本当に犬自身がなにを考えているかなんて誰にも分からない。トレーナーだって自身の経験、知識を使って行動から犬の学習を判断しているだけですし。

でも自分は人間のような複雑さがない、なにかを好きになったら純粋に好きでいてくれること。それが動物の良さかなって思います。

自分はテンプル・グランディンのようにはなれませんが、経験から身につけた動物感覚を使って犬の言い分を聞き、飼い主さんと犬を繋ぐ良き通訳者でありたいと思います。

※この記事は2010年8月26日のブログを加筆修正した内容となっております。