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学び続ける犬たちに

ドッグトレーニングの醍醐味と言えばやはり何かを犬に教える事。そう思ってお手を教えたり、オスワ
リ、フセやマテを教えた、又は教えたいと思う方は多いはず。ただせっかく教えたその行動。本当に日
常生活で役立ったり、実践することはできていますか?オヤツを手に持って見せているときや、ご飯の前でしか犬がやってくれないなんてことはありませんか?今回は教えた行動をより良くするためのワンポイントをご紹介します。気をつけないと犬の成長を飼い主さんが止めてしまっているかも?

昨日と同じ練習は繰り返さない
トレーニングで犬にオスワリをさせたとします。その時の状況を事細かく分析してみましょう。飼い主
さんの姿勢は「しゃがんで」手には「犬が見えるようにフードを持って」部屋は「リビング」地面は「
カーペットの上」に。これらすべての状況がオスワリをするときに犬が感じた記憶として残ります。

犬は環境で学習する習性があるため、学習した環境と少し違うだけで覚えたはずの行動ができなくなるというのは珍しいことではありません。家で得意な行動でも散歩中に同じ行動ができるかは分からないという事です。同じ環境で学習を繰り返すと犬は頑なに同じ環境でしか行動できなくなってしまう可能性も…。

犬の成長を止めないために大切なのは昨日と同じ環境で学習を繰り返さないこと。人がしゃがんで犬にオスワリをさせていたのなら立ち上がってみる。リビングで出来たのなら次は廊下でやってみる。ご褒美の出し方を変えてみる。そういった僅かな変化が犬をより成長させるのです。

それでは最後に注意点を3つほど。

①環境の変化はなるべく少しずつ。一気に色々変えてしまっては犬が混乱してしまいます。

②出来たはずのことを犬ができなくなった場合は一つ前の段階に難易度を下げること。

③トレーニングはいつも成功体験を。調子よく出来たタイミングで練習を終えること。

それでは皆さん今日も良いドッグトレーニングを!